【デザイン設計開発】金型製作の注意点とデザインレビュー
デザイン設計開発で金型製作を依頼する前に知っておきたい!デザインレビューの必要性
デザイン設計開発にて金型製作を行うには企画から量産へ移行できるまでの流れや注意点を知り、いくつかの過程ごとにデザインレビューを行う事がおすすめです。デザインレビューを行う事で、製品の納期や品質に関しての改善点が事前にわかり、それが無駄なコストを削減する事へとつながるのです。こちらでは、金型製作の注意点とデザインレビューについてご紹介いたします。
金型製作の注意点!
金型とは金属で製造された枠型の事を言い、一般的には上下で一対の構造になっています。上下合わせた空間の中へ溶かしたアルミや樹脂、金属を流し込んで使用するのが一般的です。金型は製品を大量生産する際に欠かせないもので、日常で使用されている多くの製品が金型を使って製造されています。
こちらでは、金型製作を検討されている方のために設計から製造における注意点をご紹介いたしますので、参考にして下さい。
見積もりから打ち合わせ
製造したい金型がある場合、デザインを元に金型専門業者に見積もりを依頼します。このときに業者には「使用目的」と「製品の仕様」について明確に伝えるとスムーズです。
設計・金型製作
見積もりに合意すると金型専門業者がデザインや打ち合わせを元に設計図を製作し、問題がなければ試作品から製作をします。設計図はNC(数値制御)加工に用いられるプログラムや3DモデルのCAD・CAMを用いて製作され、設計図を元に試作品を製作するのです。
試作品ができると検証をして、問題点があれば改善をして再度試作品を製作し、この作業を何度か繰り返して満足する仕様ができあがると完成します。
金型製作の注意点
同じ製品でも、試作品と量産体制で製作された製品とは過程が異なります。試作品ではできていたのに量産になるとできない事もあるため、注意をしながら製作しなければいけません。
また、金型を使って量産するのに意識しなければならないのが「樹脂の種類」や「収縮率」「肉厚」「交差」「抜き勾配」「アンダーカット」「角R」です。こういった事を意識して製造しないと不具合が発生しやすく、無駄なコストをかけないためにも注意が必要になります。
他にも、製品の一部が凹んだ状態の「ヒケ」や、できあがった製品の細部まで樹脂が行き渡っていない「ショートショット」、製品の内部に気泡が発生する「気泡(ポイド)などの不具合がよくある事例です。これらの不具合は肉厚が薄いかもしくは厚い場合や、肉厚に急激な変化がみられるときに起こる状態なので、肉厚は一定にするようにして急激に変化させないようにする必要があります。
デザインレビューって何?
デザイン設計開発は企画からはじまり、製品設計、試作品の評価などそれぞれの過程でプロセスゾーンと呼ばれる中間目標地点があります。これは、各過程の実施内容や設計を評価して、デザイン設計開発のプロジェクトに一貫性を持たせるためには大切な事です。
こちらでは、デザイン設計開発の初期段階で重要なデザインレビューの基礎知識をご紹介いたします。
デザインレビューのタイミングとは?
デザインレビューは、以下の4つの段階に行うとよいとされています。
- 具体的な設計開発に入る前の「企画段階」
- 企画したコンセプトが守られているかを確かめる「製品設計段階」
- 試作で机上の設計では見えなかった問題点を洗い出すための「施策評価段階」
- 量産へと移行する段階での「生産移行」
デザインレビューとは?
デザインレビューは「DR」とも呼ばれます。デザインレビューは製品の設計図や図面などの成果物を、デザイン設計開発をする担当者や第三者(主に経理や営業、生産管理などの責任者)によって、次の過程へと進む事ができるのか判断する事です。
また、デザインレビューは、JIS(日本工業規格)や、ISO(国際標準化機構)においては「設計審査」として規定されています。
デザインレビューの必要性
デザインレビューは、「品質」「納期」「コスト削減」のために実施しています。
まず、「品質」では現在では顧客のニーズも多様化し、そのうえ高い品質の製品が要求されるのです。そのため効率よく設計開発をするには、様々な角度から評価や改善点を事前に知っておくと早めに対応する事ができ、クレーム防止にも役立ちます。
製品の製作中に不具合が見つかった場合は、対策に追われて納期が遅れてしまう事もあるでしょう。デザインレビューを実施する事で製造前に見直しをする事ができ、その結果コスト削減へとつながる事もあります。
デザイン設計開発の事ならトータルサポートできる株式会社内外にご相談を!
製品の多様化によって製品の寿命が短くなり、製品のデザイン設計開発に時間やコストを軽減する事が大きな課題になっています。
株式会社内外ではこの課題に取り組み、創業1965年3月の長年経験で培った豊富な知識とノウハウを活かしてデザイン設計開発から試作品製作、金型製作までトータルサポートさせて頂きたいと考えております。また、お客様の利益保護のため企業情報や個人情報の守秘義務を基本方針としておりますので、安心してご依頼下さい。
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