【大阪・金型製作】最新の技術設計から加工まで！

パウダーヘッド方式

金属粉末を敷き詰めたところへレザービームや電子ビームを照射して、造形する部分を溶かして凝固させる方法です。現在使用されている金属3Dプリンターの中で最も使用されていて、造形精度が高いという特徴があります。

メタルデポジション方式

金属粉末の噴射と電子ビームの照射を同時に行い、造形部分に溶けた金属を積層して固める方法です。メタルデポジションの特徴として、造形スピードが速く、金属粉末の除去の必要がない事が挙げられます。

ADAM方式

ADAM方式はMarkforged社の金属3Dプリンター「Metal X」で採用されていて、現在注目を集めている方式です。加工方法は、これまで樹脂3Dプリンターで使われていたFDM方式と同様に、材料を押し出して積層します。今までの金属3Dプリンターと比べると導入費用が安いのが特徴です。

バインダージェット方式

金属粉末に液体のバインダー（結合剤）を噴射して固める加工法で、ADAM方式と共に現在注目を集めています。特徴は造形スピードが速く、サポート材が不要な事です。

金属3Dプリンターは複雑な形状の金属の製造や、小ロットの製造、金型や製造道具の造形、金属部分を軽量化するのに向いています。そのため試作品製作や開発・設計のハードルが低くなり、新規開発や従来品の改良を今までよりも簡単に行えるメリットがあります。

世界の金属3Dプリンター市場は急成長

近年では、金属3Dプリンターの精度や速度も上がってきており、アメリカやヨーロッパの製造業界でも導入企業が増えています。世界の金属3Dプリンター市場は、2019年に3億7780万ドル（約400億円）でしたが、2025年には7億3880万ドル（約783億円）にまで達するだろうと予測されています。これは年に24.41％伸びたという事です。

以前は金属3Dプリンターと言えば高価なイメージがありましたが、最近では顧客のニーズに合わせて商品のラインナップが増えました。オフィス環境でも使用可能な金属3Dプリンターも登場して人気を集めています。

日本でも需要増の見込み

それでも、アメリカやヨーロッパに比べると日本は金属3Dプリンターの普及が遅れていましたが、経済産業省主導のもと2014年から2016年にかけて産官学連携プロジェクトが実施されました。これにより、2019年以降は需要の伸びが期待されています。

金属3Dプリンターは主に歯科や医療、航空宇宙産業、自動車業界などを中心に使用されています。航空機部品をみてみると、航空機エンジンカバー用ヒンジや航空機エンジン燃料ノズル、航空機エンジンのタービンのブレードなどに使用されています。これからも金属3Dプリンターでの金属製品の開発が進むと見込まれ、目が離せないと言えるでしょう。