プラスチック成形で小ロット可の真空注型とは?量産の小ロットが難しい理由や成形の種類・試作依頼のポイント
小ロット可のプラスチック成形として、真空注型が挙げられます。通常、量産クオリティでの小ロット対応は厳しいという現実がありますが、プラスチック成形の種類によっては対応することが可能であり、そこには理由があるのです。そこで今回は、製造会社に試作品製作を依頼する際に知っておきたいこととして、真空注型の概要や成形法の種類、試作を依頼する際のポイントをご紹介します。
量産の小ロットが難しい理由
量産することを前提として製造されている部品や各種製造品は、小ロットに対応することが厳しいという現状があります。理由として、消費者が手に取って問題ない品質であることをクリアした上で小ロットの作成を行うと、製品一つひとつの単価が上がってしまうためです。
クオリティを気にせず出荷して良いのであれば、確かに小ロットでも単価を抑えつつ対応することは可能でしょう。しかしそうなると、製品の細かい傷などは当然ながら残った状態になります。当然ながら、それでは生産の現場が成り立たないため、結果として量産が前提となっている製品の小ロット対応は難しい、という課題が残ります。
真空注型とは
真空注型とは、別の名称ではレジンキャストとも呼ばれる成型法のひとつで、真空に近い状態にした上で型の中に樹脂を入れ、効率的に樹脂製品を複製していく方法です。ゴム型とプラスチック型の2種類が使われ、マスターモデルをそのまま再現していくという特徴があります。
型の中を真空状態にするためには、真空槽を使います。その上で樹脂を入れていくため、真空によって気泡はできず、非常にスムーズに高品質な製造が可能です。
また、真空注型は金型と比較するとコスト削減と作業時間短縮のメリットが非常に大きいのがポイントです。金型よりも圧倒的に早い時間で納品が可能になり、そのために必要とするコストも圧倒的に少なくなります。
プラスチック成形の様々な種類の成形法
プラスチック加工を実行する際には、様々なプラスチック成形の種類があることを押さえておきましょう。プラスチック成形には、例えば以下のような種類があります。
- 射出成形
- 真空成形・圧空成形
- 圧縮成形
- 押出成形
- ブロー成形
一つひとつのプラスチック成形の技術・方法の特徴やメリットを見ていくと、以下のように整理できます。
射出成型
プラスチック成形の中では最もメジャーといえる成形法です。加熱溶融させた状態のプラスチックを金型注入し、成形する方法となります。スマホカバー、プラモデル、トイレの便座などが代表的です。
真空成形・圧空成形
真空成形・圧空成形は、樹脂板を加熱して真空状態で、中の凸型または凹型に添わせる。比較的滑らかな形を再現することが可能です。また、このプラスチック成形方法は短納期や小ロットにも対応できるという強みもあります。
圧縮成形
高熱と上型から圧力をかけることで形を作り、その上で冷却→硬化の工程を踏むことで成形を行う方法です。金型のコストが安く済むという利点があり、航空関連部品などを製造する際に主に用いられます。
押出成形
押出成形は圧力をかけて押し出すことで成型する方法で、金型の構造が比較的単純なものになるため、安いコストでの製造に対応可能です。ホースやパイプなどの生産の際に用いられます。
ブロー成形
パイプ状にした樹脂を金型で挟むことで、中に空気を吹き込んで膨張させます。これにより形が作られ、冷却されることによって中空体の製品が作られるのです。ペットボトル製造に使用されることで知られています。
試作を依頼する際のポイント
試作を依頼する際は、以下のポイントに注意して発注を行うことが大切です。
- 簡単でも良いので図面を用意し情報共有する
- どんな試作を希望するのか具体的な内容をまとめる
- 細かく打ち合わせする
試作の段階で簡単な図面があると、情報共有がスムーズになるため、その後のすり合わせもはかどります。また、具体的な内容については依頼先に丸投げせず、細かく打ち合わせを重ねていくことが重要です。
試作品製作や小ロット生産に対応している大阪の株式会社内外では、試作品のご依頼を随時承っております。試作品製作依頼の際には、ぜひお問い合わせください。
プラスチック成形の小ロット生産・試作品製作依頼は大阪の株式会社内外へ!
真空注型の場合は金型と比べて低コストでの製作が可能になるという理由があります。そのため、高い品質を守った上で小ロット・短納期に対応できるのです。プラスチック成形には様々な種類があり、特徴も異なるため、試作を製造会社に依頼する際には各成形方法について知識を深めておきましょう。
株式会社内外では、お客様に寄り添ってより早く・高品質・安価に製作できる方法を追求し、一貫したサポート体制で新商品開発をご支援いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
金型製作での製造について
- コスト削減とは?簡易金型、試作品のコストを抑えるポイントも解説!
- 内外の強みとISO認証をご紹介!大阪で金型製作のご依頼ならISO9001:2015登録認証番号JQA-QMA10116認証取得済みの株式会社内外へ
- 簡易金型とは?メリットやデメリット、量産金型との違いを解説
- 3Dプリンターで金型の製造は可能?素材の違いや種類、プラスチック部品の成形について解説
- 試作品製作にはコミュニケーションが必須!業者の選び方や試作品製作のポイントを解説
- CADで金型設計するメリットは?おすすめソフトの選び方やプレス金型の特徴をご紹介
- プラスチック成形で小ロット可の真空注型とは?量産の小ロットが難しい理由や成形の種類・試作依頼のポイント
- 金型製作の費用・予算とは?耐用年数・簡易金型の特徴やプラスチックの金型費も解説
部品や各種製造品の小ロット生産なら株式会社内外へ
社名 | 株式会社 内外 |
---|---|
電話番号 | 06-6721-8851(代) |
ひかり電話 | 06-6185-8851(代) |
Fax番号 | 06-6723-5123 |
住所 |
|
naigai@kknaigai.co.jp | |
URL | https://www.kknaigai.co.jp |
事業内容 |
|