簡易金型とは?メリットやデメリット、量産金型との違いを解説
金属や樹脂の部品を加工して製造する際には金型を使用しますが、金型には簡易金型と量産金型の2種類があります。こちらでは、2種類の金型のうち簡易金型とはどのようなものかを解説します。また、簡易金型を選ぶメリットやデメリット、量産金型との違いについてもまとめましたので、金型製作を検討中の方はぜひご覧ください。
簡易金型とは?
簡易金型とは、成形材料が直接触れたる型部に加工しやすいアルミ素材を使用した型を挿入するカセット方式の金型です。鋼材の金型に比べて製作コストが低く、完成までの期間も短くて済みます。
簡易金型の製作が低コストかつ短期間で済むのには理由があります。ひとつはモールドベースの違いです。
金型の外周部を構成する部分をモールドベースと呼ぶのですが、簡易金型の製作過程ではモールドベースの製作は行いません。モールドベースは最初から作るのではなく、すでにできているものを利用しますので、結果としてコスト削減やスピード向上に繋がるのです。
また、アルミ素材を使うことも大きな要因です。アルミは鋼材と比べて少ない工数で加工をすることができますので、こちらもコスト削減やスピード向上を実現させます。
簡易金型のメリット
簡易金型の最も大きなメリットは、先述したとおり低コストかつ短期間で開発できることです。
金型の開発にかかる費用は納期や形などの条件・大きさなどによって左右されますが、ほとんどの場合において簡易金型は、そうでない金型と比べて2〜3割ほど安く済みます。コストを抑えて金型を作りたいのであれば簡易金型が適しているでしょう。
加工工数の少なさや既存のモールドベース使用により開発期間も短くなるため、急ぎで必要な場合にも融通が利きます。
簡易金型のデメリット
低コストかつ短期間製作が可能な簡易金型ですが、デメリットもあります。
ひとつは耐久性です。簡易金型はアルミ素材で作られるため、鋼材金型と比べると耐えうるショット数が少なくなります。そのため大量生産を目的とする商品の使用には向いていません。
また、製作できるサイズにも限界があります。簡易金型はカセット式であるため、あまり大きなサイズのものは作れません。大型製品の開発に使用する金型製作を希望するのであれば、簡易金型では難しいというのが現実です。
製品について生産量やサイズを把握した上で、金型のタイプを選ぶことが重要です。
簡易金型と量産金型の違いを解説
簡易金型と量産金型は、以下の点において違いがあります。
- 使用する材料
- 耐久できるショット数
- 金型で作るのに適した製品
簡易金型の素材はアルミニウム合金、量産型金型の素材は硬度の高い鋼材です。硬度が高いほど加工に時間がかかるため、アルミ素材で作られる簡易金型に比べて量産金型のほうが完成までの時間が長くなります。
また、金型が耐久可能なショット数にも違いがあります。量産金型は硬度が高い素材を使っているため耐久性も高く、何十万ショットも成型可能です。
向いている製品にも違いがあります。量産金型は名前のとおり大量生産をする製品づくりに適した金型です。一方でそれほど多くの生産は考えていない製品の開発に使うのであれば、コストを抑えられる簡易金型が適しています。小ロット多品種の商品展開をするのに向いているのは簡易金型です。
大阪を中心に関西で金型製作をご検討されている企業様は、ぜひ株式会社内外の公式サイトをご確認ください。金型製作に関する詳しい情報を記載しております。
簡易金型のメリット・デメリットを把握した上で開発依頼を!
簡易金型は低コストかつ短納期が実現できる一見有利な金型です。しかし、費用や期間を気にするあまり、開発する製品に適さない金型を選んでは意味がありません。簡易金型の特徴やメリット・デメリットを把握した上で、開発する商品には本当に簡易金型が適しているかを検討することが大切です。
株式会社内外では、簡易金型による熱可塑性樹脂成形や金属加工技術を駆使し、お客様のご要望を満たす高品質な製品を短期間・低価格でご提供いたします。金型の選択にお悩みの方は、多品種・少量生産を得意とする株式会社内外までご相談ください。
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