コスト削減とは？簡易金型、試作品のコストを抑えるポイントも解説！

ビジネスシーンにおいて、コスト削減という言葉を使う機会は少なくありません。しかし、コストとはそもそも何なのか、またコスト削減によるメリットや、実行する際のポイントについて理解しておかないと、誤用に繋がりかねないので注意が必要です。こちらでは、コスト削減の意味やポイント、簡易金型や試作品など金型製作に関するコストについて解説します。

コスト削減を考える会社は少なくありませんが、コスト削減という言葉に対する正しい理解はできているでしょうか。そもそもビジネスシーンで指す「コスト」とは、会社の運営やビジネスにあたって必要な費用のことです。コストには「家賃や人件費などほとんど変動のない固定費」と「消耗品や交通費・広告費など時と場合によって金額が変わる変動費」の2種類があります。

コスト削減とは、その名のとおり企業で発生するコストを削減することです。消耗品の使用を最小限にとどめることで購入費を抑える、無意味な広告を打たない、使用していない無駄な契約を解除するなどが挙げられます。削れる部分を削り、費用の発生を抑えることが、コスト削減の目的です。

続いて、コスト削減をする際の具体的なポイントを解説します。

ここで注意しておきたいのは、削減するのはあくまで無駄なコストのみ、ということです。企業で発生するあらゆる費用をコストと呼びますが、全てを削減すれば良いというわけではありません。例えば、人件費や家賃は大きな金額になる部分ですので、こうしたコストを削れば費用はかなり抑えられるでしょう。

しかし、人件費を削ることは従業員の不満や社内環境の悪化に繋がりますし、家賃を抑えるための引越しは時間や手間がかかる行為です。コスト削減に気をとられるあまりに、円滑な会社運営に必要な経費まで削ってしまっては本末転倒です。

大切なのは、適切なコスト削減によって企業の利益アップや社内環境の向上を実現させることです。コスト削減はあくまで手段であり、目的ではありません。無駄なコストのみを削りながら働きやすい環境を維持し、利益アップに繋げることが必要です。

金型は通常、鋼材という素材を使用して作られますが、鋼材を使用した金型製作にはかなりの高額なコストと時間がかかるのです。そのため、費用を抑えて金型製作を行うために、簡易金型が選ばれる場面も少なくありません。

簡易金型に使われる素材はアルミであり、工数削減によるコスト削減や工期の短縮が実現できます。鋼材で作られた金型と比較すると、簡易金型は2〜3割ほど費用が安いです。ただし素材の性質上、簡易金型は鋼材の金型と比べて耐えうるショット数が落ちます。また、作れるサイズにも制限があるので、大きな金型を作ることは難しいのです。金型の想定使用回数や求めるサイズ感によっては、簡易金型が適していない可能性もあります。

しかし、金型の想定使用回数がそれほど多くない、小さな金型を多数作りたいといった場合には、簡易金型を使うことでコストを抑えることができます。目の前の発生費用だけでなく、将来的に考えてトータルのコストを比較していくことが大切です。

試作品の製作には金物・樹脂等の材料費、作成費用や・業者への報酬など、製作に関する様々なコストが発生します。しかし、出来上がるものが売上に直結するわけではないので、あまりコストをかけたくない過程です。

試作品の製作を行うにあたってコストを抑える最も効果が大きい方法は、製作にあたっての工程を減らすことです。業者に依頼するのであれば、希望を詳細に伝えることや明確な指示を出すことなどが挙げられます。曖昧な指示では業者側の手間や工数が増えるため、必然的に見積もり金額も上がるでしょう。具体的な指示を出すことで無駄な部分を省くことができるので、コストが小さくなります。

ただし、全て厳密であればいいとは限りません。高い技術力が必要な内容の場合は、業者側の人件費やリスク防止のために必要なコストが上がるため、見積もり金額も高くなります。試作品製作にあたって業者が抱えるリスクを減らすことが必要です。

具体的な指示を出して業者側の工数削減を実現させること、リスクを減らすことが、コスト削減に繋がります。

大阪にある株式会社内外では、試作品製作や加工に関するご相談をお受けしています。金型製作を検討されている企業様は、まずは加工品目をご覧ください。

コスト削減の目的は無駄を減らして利益を上げることです。ただ費用を抑えれば良いというわけではありません。コスト削減について正しく理解し、ポイントを押さえることが必要です。正しくコスト削減ができれば、利益アップや健全な運営が実現できます。より良い会社運営のためにも、コスト削減についてしっかりと考えましょう。

株式会社内外では、各種成形を用いた試作品製作や小ロット品生産を行っております。低コストで高品質な製品をご提案しますので、コスト削減をお考えの企業様はお気軽にご相談ください。