光造形試作
光造形とは、レーザー光線に当たると硬化する液体樹脂に、数値制御されたレーザー光線を照射することで樹脂表面を硬化させ、積み重ねて立体物を製作する方法です。当社が作成しました3Dデータもしくは、お客様がお持ちの図面や手書き図面、CADデータを光造形機用STLデータ(等高線データ)に変換します。
そのデータを基に光造形機は通常1層ごと(0.015〜0.2mm)に液体樹脂表面を硬化させ、硬化した面は液体樹脂の中に沈めて再び新たな液面を硬化させます。このように等高面を順次硬化させ積層することで、3Dの精密な立体物を短時間で製作することが可能なのです。
光造形のメリット(造形注型)
光造形は、多くのメリットがあるため、真空注型や鋳造などの少量生産用マスターモデルとして、幅広い用途に用いられています。
以下に代表的なメリットについてまとめました。
- 短期間に必要なモデルを製作することができます。
- CADデータを忠実に、立体モデル化することができます。
- 拡大拡小モデルを簡単に製作することができます。
- 短期間に製作できるため、問題点が発見しやすくなっています。
光造形のデメリット
- 樹脂の性質上、強度が小さいため衝撃に弱く、変形することが あります。
- 光に長時間当てることで、黄色化することがあります。
- 積層ごとに硬化させるため、階段状の段差ができることがあります。
- 昇降テーブルを、液体樹脂に沈めます。
- レーザーを照射し、一層目の液体樹脂を硬化させます。
- 一層ごとに液体樹脂を硬化させ、積層していきます。