印刷

内外では、1965年の創業以来、プラスチック・金属製品への各種印刷や、お客様からお預かりした製品への印刷を承っております。
日本におけるシルク印刷の歴史は古く、平安時代には、印刷部分をカットした油紙に絹を置き、焼きコテで貼り付ける、というカッティング方法が存在していました。 この方法は、現在でも年賀状などの印刷に使用されています。こちらでは、シルク印刷やパット印刷の歴史・特徴についてご紹介しましょう。

シルク印刷(スクリーン印刷)とは

シルク印刷とは、金属枠や木枠に、シルク状のナイロンやテトロンなどの合成繊維を張り、その上からフォトレジストと呼ばれる感光性の樹脂を塗布する印刷方法です。 印刷手法としては、絵図・文字・イラスト(パターン)等の版下を基に、写真撮影でできた印刷用のポジ・ネガフィルムを感光乳剤が塗布してある乳液面に密着させてから露光します。それを水洗いすることでインクの通る部分と通らない部分ができるわけです。

シリコンラバーでできたスキージで、インクの液体を均一面にしながらこすり、印刷物の上にインクを落とす方法です。 多色を印刷する場合は、色数の版を幾度も重ね刷りすると希望の絵柄を印刷することが可能。シルク印刷は平面への印刷を得意としますが、特殊な治具を作成することで曲面への印刷もできます。 また、印刷の際に作られたポジ・ネガフィルムはシール・ラベル等の印刷物に使われる樹脂板、パット印刷に使われる転写銅版でも用いられます。

シルク印刷(スクリーン印刷)

印刷インクの種類

当社では、各種素材に対応したインクを豊富に取り揃えています。 シルク印刷では、水性、油性、粉体(金粉・銀粉・パール粉)、グロスインク(ツヤあり)、マットインク(ツヤなし)、透過性の高いインク、蓄光インク(夜間発光)、ミラーインク(鏡面)、香料インク、スクラッチ剥離用インク、そして紫外線照射によりインクを硬化させるUV用インクなどがございます。 UV用インクは非剥離性/耐磨耗性/耐薬品性などに優れており、しかも、厚塗りで印字が盛り上がった感じを出したい場合や、絵柄のエッジを綺麗に表現したい場合などに利用することもあります。 以上のような個性的なインクを使用できることもスクリーン印刷の魅力といえます。

シルク印刷の特徴

  • 紙・布・プラスチック・金属・ガラスなど印刷物を選ばない。
  • 印刷されたインクの層が非常に厚い。
  • あらゆる種類のインクが用意されている。
  • 印刷の版面が柔軟なため、多少の曲面物に印刷できる。
  • 印刷圧が非常に少ないので、印刷表現がしやすい。

パット印刷(凹板転写印刷)

パット印刷(タンポ印刷)とは、パターンが凹にエッチングされた平板にインクを入れ、転写体の曲面シリコンラバー製の転写体を上から押してインクを転写し、被印刷物に印刷する方式です。 印刷手法としては、絵図・文字(パターン)等の版下から写真撮影でできた印刷用のポジ・ネガフィルムを、フォトレジストと呼ばれる感光性の樹脂を塗布してある金属板に露光によるエッチングを施すことで、凹凸を作ります。 それに、インクに対して反親和性のシリコン・ラバー製の転写体を押すことで、インクが付着するのです。 通常、パット印刷にはパット印刷用インクを使用しますが、スクリーン印刷用インクを代用することも可能です。

パット印刷(凹板転写印刷)

パット印刷の特徴

  • 二次曲面・三次曲面にも印刷ができます。
  • 凹凸部の面に印刷ができます。
  • 繊細な絵柄が印刷できます。
  • 柔らかい果物・菓子等・卵などにも印刷できます。

箔押印刷(ホットスタンプ)

仏具や仏像・屏風や寺院などに、薄く延ばした金箔が貼ってあるのをご覧になったこともあると思われます。 箔押印刷は、教本や書籍の表皮に絵文字を書いた上に箔をのせて加圧したことが始まりと言われており、明治の後半になると商品の付加価値を上げるために箔押を多く施すようになりました。 1954年(昭和29年)には、イギリスのジョージ・ワイリー社が真空蒸着法を発明し、ロール状の金属蒸着フイルムが開発されました。この技術を応用したフイルムや機械が進歩し、日本では1960年以降に現代の箔押の形が生まれたのです。 現在では、商品ラベル・製本・パッケージ・プラスチック製品・カードや電器製品・高級印刷など様々な分野に箔押加工が利用されています。

箔押の方法

箔押は別名ホットスタンプとも言われ、熱と圧で、転写フイルム(箔)に金属蒸着または印刷コーティングされた色彩絵文字を素材に「刻印による印字」もしくは「耐熱ラバーによる帯押」で熱圧着する方法です。 箔押は、一般の印刷と違い、メタリック感(金属光沢)を表現できたり、溶剤などを使わずに印刷できる(ドライ方式)といった利点があります。

箔押の特徴

  • 金箔、銀箔、木目調箔、各種カラー箔など、豊富な種類による豪華さを表現できます。
  • 熱圧着に耐えられる平面素材なら加工が容易です。
  • 一般の印刷と違い金属光沢を素材に表現できます。
  • 箔押をした部分に浮出し(エンボス加工)を施すことにより、更に高い質感を表現することも可能です。

版下

版下(はんした)とは、印刷工程において製版フィルムを作るために必要となる原画のことです。 現在では手書きの物から専用の機械で作った物まで、様々な種類がありますが、一昔前では写真植字(写植)が主流でした。 現像された印画紙は、罫線の引かれたレイアウトに合わせて台紙に貼り込み、別に作成した絵文字版なども貼り込んで体裁を整えます。 一方、現在ではMacinetoshなどによる、いわゆるDTP(デスクトップパブリッシング)が主流になっています。

※写植
写真植字の略で、いわば光線を使ったタイプライターのような物です。必要に応じて、拡大や縮小、変形して現像した文字を1字ずつ印字し、原版を作っていくのです。現在では、技術も進歩し、手動写植機と電算写植が使用されています。

※DTP
Desk Top Publishing(またはPrepress)の略で、直訳すると「机上出版」。実際には、「パソコンを使ってスキャナーで読み取った写真やイラストなどとともに台紙に貼り込む作業でデータを作成し、印刷物にする」ということです。

校正

印刷の際には、データをプリンター等で出力し、お客様に確認していただきます。 校正の時は、以下の6つには特に注意してください。

  • 文字の間違いはないか
  • 写真イラストなどが正しく貼り込まれているか
  • 多色刷りの場合は色分けがあっているか
  • 印刷される印刷物
  • 印刷する色・部数・個数
  • 希望納期

エッチング

エッチング(etching)とは、直訳すると“食刻”“腐食させて刻む(装飾する)”という意味を持った印刷技術です。 主に金属表面やガラス表面に希望のパターン形状を印刷するために行う加工の一種で、電子回路のパターン製造が代表的な例として挙げられます。 また、写真の原理を利用したフォトエッチング、水溶液中の化学反応の代わりに、ガス(気相)中の反応を利用して行うドライエッチング、材料表面の微細な凹凸の凸部のみを溶解し、面を滑らかにする、化学研磨(chemical polishing)、3次元的な加工形状が求められる場合のケミカルリミングなど、様々な方法が存在します。



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