圧空成形
圧空成形とは、加熱軟化させた熱可塑性樹脂のシートを、圧縮空気(3〜5kg/cm)によって成形型に密着させ、冷却後に仕上げ加工を施すことで製品化する樹脂成形の方法です。圧縮空気圧によって成形するため、細部まで精巧な成形品を製作することができます。また、皮シボ模様、幾何学模様などを表現することも可能です。
圧空成形の特徴
圧空成形は、射出成形に比べて短納期・低コストで成形することが可能です。また、型に接触する面を表面にすることによって、射出成形と同等な精度の高い形状を表現できます。
このような特徴があるため、試作・少ロット品生産などコストを抑えながら少量の製品を製作する手法として利用されています。
型材料・成形品使用材料
圧空成形の成形型には、木型や樹脂型、金属型(アルミ・真鍮)などが用いられています。
また、成形品には以下のような材料を使用しています。
- ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)
- ポリスチレン樹脂(PS)
- ポリエチレン樹脂(PE)
- ポリカーボネイト樹脂(PC)
加工材料の厚みは、0.2〜5mm程度にまで対応しております。また、一般的には70〜80mmの深さまでの成形が限度とされていますが、当社ではそれ以上の深さにも対応できる場合もございます。まずは、お気軽にご相談ください。
- 熱可塑性樹脂のシートを加熱軟化させます。
- 圧縮空気によって、シートを成形型に密着させます。